ヴィア フェラータ at アマンギリ
アマンギリが立つグレンキャニオン一帯に広がるのは、荒涼とした大地に無数に聳え立つキャニオンロックの雄大な風景。
周辺にはアンテロープキャニオンや、ホースシューベントといった景勝地も多く、アマンギリ滞在中は、自然が織りなす世界有数の絶景と触れ合うこととなる。アクティビティメニュー豊富なアマンギリで、取り分けユニークでアマンギリのゲストだけが体験できるアクティビティが、ヴィア フェラータである。
ヴィア フェラータとは、ハシゴとワイヤーが設置された岩稜を、ハーネスとカラビナと呼ばれるフックを使いながら登るアクティビティ。予め金具が取り付けられた場所をプロフェッショナルガイドと登る為、チャレンジングなコースでも安全に楽しむ事ができるよう設計されている。
ヴィア フェラータを楽しむことができるのは、242へクタールにも及ぶ広大なアマンギリの敷地内の一部。ロビーラウンジでガイドとミートし、車で5分ほど移動した場所がスタートポイントだ。
まずは、ハーネスを装着し、安全に登る為のブリーフィングが行われる。フックの取り付け方と外し方、ハシゴへの足の掛け方と手の使い方などを一通り学び、ヘルメットを被っていざ出発。
基本的にガイドが先導し、その後ろを見様見真似で歩と手を前に進めて行く。序盤は平坦な岩肌を歩くトレッキングが続き、やがて目前に巨大な岩山が現れ、そこからがいよいよヴィア フェラータのはじまり。
一か所のワイヤーにはフックを2つ掛け、一つを外して一つ先のワイヤーに取り付ける。次にもう片方のフックを外して先のフックと同じワイヤーに掛ける。ワイヤーにフックを掛けるのは、万が一足を滑らせても落ちないようにする為。フックを2つ使うのは、常に1つのフックがかかっていることで安全を確保するためである。人気のない静寂の中、ガイドと自分自身のワイヤーにフックを「カチッ、カチッ」という音だけが岩肌に響き、目的地に向け一歩一歩着実に歩を進めて行く。
単純と思えるフックの取り付け作業も、場所と難易度によっては一つのフックを取り付けるのに苦戦を強いられることもあり、途中、角度が90度以上と思われる反り返った壁や、10メートルはあろう垂直の壁を上るパートが現れ、挑戦意欲を掻き立てられる場面もしばしば。そうこうして登る標高は、スタート地点から100メートルほどで、メサと呼ばれる台形型の岩山の頂上に出て、ガイドからここが目的地であることを告げられる。
スリリングな経験の後に辿り着く、目前に360度広がるグランドサークルの光景を見た時、誰もがちょっとした達成感を得ることだろう。
岩に座ってしばし休憩した後は、アマンギリのヴィア フェラータのもう一つのハイライト、メサとメサを結ぶ長さ30メートルの吊り橋を渡る体験が待ち受けている。
眼下は深い渓谷で思わず足が竦むほどの高さ。高所が苦手なゲストにはかなりスリリングな体験となるだろう。吊り橋を渡って、来た時とは別のコースを辿って下ることになる。
ヴィア フェラータは、スタートした地点がゴールとなる。下りも足元に気を付けつつフックを付けて外しての作業を慎重に繰り返し、決して注意を怠ってはならない。
やがてスタート地点へと辿り着き、重くさえ感じたハーネスとヘルメットを取り外すと、緊張感から解き放たれ、全身心地良い疲れと爽快感に見舞われる。所要時間は3時間程度。
初心者でも安全に楽しむことができるアマンギリのヴィア フェラータは、是非とも挑戦したいとびきりのエクスペリエンスである。
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