ボスポラス海峡のほとりに建つ豪華なヘリテージホテルは他にもあるが、ザ・ペニンシュラ イスタンブールに匹敵する眺望を持つホテルはない。
金角湾とボスポラス海峡、2つの水路の合流地点という絶好のロケーションにあるこのホテルは4つの棟から成り、1930年代という最も美しい時期のフレンチターキッシュ建築の粋を結集した2棟のバウハウス、1940年代に建てられたイスタンブール初のクルーズターミナルとして利用されたガラス張りの建物を改装したロビー棟、そしてボールルームとして新たにメタリックな4棟目の建築を取り入れ、そのすべてがマルマラ産大理石の回廊でシームレスにつながっている。
トルコ人のカリスマ建築家ゼイネップ・ファドゥルルの設計によるインテリアは、トルコ人クリエイターによる現代アート作品やビザンチン、オスマン帝国時代の図像があしらわれ、この都市の歴史を凝縮したようなオリエンタルな雰囲気を醸し出している。