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ジュメイラ湾の”Crown Jewel” ブルガリ リゾート ドバイ
2023.06.29
FOOD, HOTELS

ジュメイラ湾の”Crown Jewel” ブルガリ リゾート ドバイ

WRITTEN BY Mika.K

東京での開業を果たし、俄然注目度が高くなっているブルガリホテルのフラッグシップホテルが「ブルガリ リゾート アンド・レジデンス ドバイ」。

スーパーヨットで直接チェックインが可能なホテル専用のマリーナ・ヨットクラブも備えており、ラグジュアリーホテルが集まるドバイにあってひと際ゴージャスな輝きを放っています。そんな優雅で魅力的な“ジュエリー”ホテル、ブルガリ リゾート ドバイに滞在してきました。

珊瑚をイメージした外観はイタリア産の大理石を用いており、繊細な輝きを放つブルガリのジュエリーのような青いガラスのファサードは、海の中にいるかのような別世界への入り口です。
ゲストルームはイタリアのデザイナーズインテリアがセンス良く配置されていながら、ブリーズ・ソレイユによって中東文化へのリスペクトも感じられます。全室プライベートバルコニーが付いており、ゆとりのあるシッティングエリアを備えています。部屋からのぞむアラビア湾やビーチの景観は格別。大型のバスタブが配された大理石が美しいバスルームには、もちろんブルガリのアメニティが揃えられていました。

ホテルの1階には1,700㎡のブルガリスパがあり、トリートメントルーム7室とカップル用スイート1室、25m屋内プールに加え、古代ローマのカラカラ帝浴場から着想を得たと言うバイタリティ・プールを備え、灼熱のドバイにおいてまさしくオアシスと呼ぶに相応しい場所。使用されているプロダクツはLa Mer、marocMaroc やAmala。トルコの伝統にインスパイアされた、大理石にイラン産のグリーンオニキスが施された美しいハマムもおすすめです。

ホテルオリジナルのビーチバッグを手にビーチやプールで楽しんだ後は、ハーバー沿いのIl Barで夕日を見ながらのシャンパンとカナッペで優雅なひとときを満喫。マリーナを見下ろす大きなデッキのテラスから刻々と色を変える夕景のペルシャ湾を眺める、ゆったりとした時間…。アペリティフを楽しむのにオススメの場所です。

サンセットを楽しんだ後は、好奇心と共にホテルの4階にあるすし店「Hōseki」へ。

ここドバイでもカジュアルな居酒屋からミシュランの星を持つ寿司店にいたるまで、日本食は健康的で理想的な食生活スタイルとしてすっかり定着している様子。
富士山を表現した掛け軸、和を感じさせる調度品の数々が並ぶアプローチを抜け、暖簾をくぐった先の漆黒の空間の中央には、ダウンタイトによって照らされた9席のみの白木のカウンターが。
カウンター正面のドバイスカイラインの眩いイルミネーションの風景を除けば、ドバイに居ることをすっかり忘れてしまうほど洗練された和の空気が漂っています。

銀座かねさかでの経験を経て「Hōseki」で腕を振るうのは料理長の杉山さん。寿司ネタを含む食材は全て日本からの輸入で、海苔は海苔漁師、わさびはわさび農園から直接仕入れているとのこと。ハラールのドバイでは酒とみりんを使うことはできません。寿司職人にとっては厳しい環境でありながらも、さまざまな工夫を凝らしながら本格的な江戸前寿司を提供しています。あん肝、真蛸、金目の煮付け、まぐろ、しめ鯖、鯵、ウニ、トロタク…。ふくよかな甘味をまとった穴子に日本と変わらないクオリティを感じ、穴子が大好きな私も感激しました。

シャリの江戸前感も素晴らしく、最後のデザートまで趣向を凝らしている料理長の想いに感動し、日本人シェフならではの細やかな心配りを堪能させていただきました。