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ケニアのサファリとビーチリゾートへ
2024.06.05
DESTINATIONS, HOTELS, BEACH, SAFARI

ケニアのサファリとビーチリゾートへ

WRITTEN BY HIROSHI.K

自然保護団体としてスタートしたグレート・プレインズ・コンサベーションは、アフリカ大陸におけるラグジュアリーサファリグループの一つで、ボツワナ、ジンバブエ、ケニアの3か国で宿泊施設を展開している。
環境に配慮した質の高い観光体験を提供し、それぞれのキャンプがある地域の自然保護を持続可能なものにすることを目的とした「コンサベーション・ツーリズム」という新たな概念を提唱している注目のサファリキャンプだ。

そんなグレート・プレインズのケニアにおけるキャンプの魅力を体験すべく、玄関口である首都ナイロビのジョモ・ケニヤッタ国際空港に降り立った。標高1,700メートルに位置し、マサイ語で“冷たい水の地の意味があるナイロビは、緑が多く澄んだ空気で思いの外涼しく感じられた。今回目指さしたのはグレート・プレインズ・コンサベーションが運営する3つのロッジ、そして、マサイ・マラでは最も長い歴史を持つコターズ サファリ キャンプの4か所だ。

サファリに向かう前の滞在先として、ナイロビ市内カレン地区にあるヘミングウェイズ ナイロビを選んだ。カレン地区は英国統治時代の雰囲気が漂う森に囲まれた閑静なレジデンシャルエリア。都会の喧騒とはほど遠く、アフリカンリゾートと呼ぶに相応しいエレガントな空間で、サファリに向かう前のリラックスしたひとときを過ごさせてもらった。

マサイ・マラを中心としたケニアサファリへのアクセスは、サファリ・リンク運航によるセスナ機が主流で、ナイロビ・ウィルソン空港が起点となっている。早朝のウィルソン空港から続々と各サファリのエアストリップへと向かうフライトが飛び立って行く中、最初の目的地であるグレート・プレインズ・オルドニョ ロッジへと向かった。
オルドニョ ロッジは、遠くキリマンジャロをのぞむことができる広大なチュールヒルズに建つ一軒宿で、グレート・プレインズでは唯一の全室ヴィラタイプのサファリロッジだ。萱葺き屋根と土壁が美しいアフリカンスタイルのヴィラで、前面がガラス張りのベッドルームからキリマンジャロの雄姿と見渡す限りのサバンナを目の当たりにし、ケニアに来たことを実感した。

到着早々ゲームドライブでサバンナを駆け抜けるも近隣には他のロッジはおろか、建物らしきものを目にすることはなく、まるで広大なサバンナを占有しているかようなエクスクルーシブな感覚を味わうことが出来た。これこそがオルドニョ ロッジを目指す理由の一つとなるだろう。
ウォーキングサファリ、ナイトサファリ、そして馬に乗ってサバンナを駆け巡るホースバックサファリが楽しめるのもオルドニョ ロッジならではの魅力だ。チーターとの遭遇からスタートしたゲームドライブでは、キリンとゾウ、シマウマ、オリックス、そしてバッファローの群れに加え、ハイエナやジャッカルも幾度となく確認することが出来た。

夕方のゲームドライブでは、陽が沈む頃に決ってサンダウナーが待っている。眺望の良い場所に車を停めて、夕陽を眺めながらのカクテルタイム。アフリカに来たことを一層実感させてくれるひとときだ。そしてロッジに戻るとプールサイドにプライベートテーブルが用意され、ルレ エ シャトーに加盟するグレート・プレインズが誇るシェフ自慢のコース料理と南アフリカワインに舌鼓を打った。
グレート・プレインズ・コンサベーションでは、滞在中の全ての食事と飲料、12回のゲームドライブ、そしてランドリーが宿泊料金に含まれるオールインクルーシブ。シャンパーニュを含めたワインの種類は20種類以上で、ウィスキーやジン、リキュールを含めたバラエティの豊富さには正直驚かされた。決まったゲームドライブのスケジュールや、決まった食事時間はなく、すべてゲストの好みや気分、その時々の自然環境に合わせてアクティビティや食事の手配をしてくれる。

各部屋にはプロ仕様の一眼レフカメラにレンズ一式と双眼鏡が用意されていてゲストは滞在中に自由に利用することができ、滞在中に撮りためたデータをチェックアウト時にUSBで渡してくれるのも嬉しいサービスだ。世界的に有名な野生動物映画の製作者・写真家のデレック・ジュベールとベバリー・ジュベールからインスピレーションを得たフォトグラフィック・サファリは、グレート・プレインズ・コンサベーションでの体験の真骨頂と言えるだろう。
最初に滞在したオルドニョ ロッジですでにグレート・プレインズに魅了されつつ、一旦ナイロビに戻り、機材を乗り換えて次なるキャンプ、マサイ・マラのマラ プレインズ キャンプに向かったのだった。

マラ プレインズ キャンプは、マサイ・マラ国立保護区の北側、13,300ヘクタールのオレア・モトロギ保護区に建つグレート・プレインズのフラグショナルシップとも言えるラグジュアリーサファリキャンプで、前日まで過ごしたオルドニョ ロッジのヴィラとは一転、ゲストルームとパブリックスペースは全てキャンバス地で造られたテントスタイルが特徴の施設。
クラシカルな雰囲気を演出したアフリカンサファリとゴージャス感が一体となったインテリアは、もはや一般的なテントのイメージとはかけ離れた贅沢な造りで、わくわくする冒険心を掻き立ててくれた。
ヌティアキティアク川の蛇行するカーブに沿った緑豊かな森の中に点在するゲストテントは6つのみで、ここでは川に生息するカバやキャンプ内を走り回るサルも多く見られ、より自然に近くワイルドな雰囲気を楽しむ事が出来る。

ケニアでも希少動物のレパードに会えたのは、マラ プレインズ キャンプ滞在中のゲームドライブで、ライオンのプライド(群れ)がシマウマを狩るシーンに遭遇できたのもラッキーだった。
朝のゲームドライブでは、ブッシュブレックファーストを満喫。事前に聞いていなかったこともあり、木陰に突如現れたシェフとキャンプスタッフ、そして設えられたテーブルはちょっとしたサプライズだった。いつ野生動物と出くわすかもしれないサバンナの真ん中で頂く朝食は、何ともスリリングで特別な時間だった。

続いて向かったのは、グレート・プレインズ・コンサベーションが誇るもう一つのラグジュアリーテンティッドキャンプであるマラ ニッカ キャンプ。マラ プレインズ キャンプがあるオレア・モトロギ保護区に隣接するナボイショ保護区に位置している。
マラ ニッカもマラ プレインズ同様に、キャンバス地で造られたテントスタイルの部屋が特徴で、ベッドルームとリビングルーム、バスエリアの3か所が独立したテントで構成されている。スィートルームならぬスィートテントと呼ぶに相応しいユニークな設計で、ここもまたアドベンチャー気分を盛り上げてくれるには十分なキャンプだった。

ここでも日中はゲームドライブを楽しみつつ、先住民の居住が許されたコミュニティゾーンと呼ばれるエリアに立ち寄り、マサイの女性によるハンドクラフトの工房を訪問した。人間の居住区と言っても動物保護区との間にフェンスがある訳ではなく、野生動物とうまく折り合いを付けながら生きている様は実に逞しく、勇敢に感じられた。

マラ ニッカ キャンプもまたルレ・エ・シャトーのメンバーとあって、料理のクオリティの高さは折り紙付き。最終日の夜は、1つのテントがそのままワインセラーとなっているセラーテントにて本格的インド料理のコースを堪能したのだった。

 

今回のケニアにおけるグレート・プレインズ・コンサベーションでの滞在は、ロケーションを含めてそれぞれ特徴の異なる3か所のキャンプに滞在し、改めてスモールラグジュアリーと呼ばれるキャンプとシームレスなサービスの素晴らしさを確認した思いだ。
そして何より、日常と完全にかけ離れたワイルドライフの中に身を置きながらも、安全かつ安心して快適に過ごせる環境を提供しつつ、事業で得た収益を地域の自然保護に還元し持続可能なものにすることに成功しているブランドであり、彼らが掲げるコンサベーション・ツーリズムへの理解を深める良い機会となった。

マラ プレインズ キャンプを離れ、4時間のサファリドライブをしながら向かったのは、老舗サファリキャンプの一つであるコターズ サファリ キャンプ。アメリカから移住したコタファミリーが、1919年に移動式キャンプとしてスタートし、1970年に現在の場所にキャンプを設置したという長い歴史を持つ由緒あるサファリキャンプだ。
場所はマサイ・マラ国立保護区の外れのタンザニアとの国境を接するエリアで、点在する白杭の向こうはセレンゲティ国立公園だ。ここまで来ると、周辺に他のロッジやサファリカーの影は一切なく、見晴らしの良い高台に位置するコターズ サファリ キャンプのテント群は、まさしくポツンと一軒家の様相だ。ここでの景観は圧巻で、これぞアフリカという雄大な景色が待ち受けていた。

 

遥か彼方まで起伏に富んだサバンナの大パノラマが広がり、見晴らしがきくここでのゲームドライブは精度の高い双眼鏡を駆使して野生動物を追うことになる。滞在中はマサイ族のガイドが食事にも同席し、コミュニケーションを深めることによって一層自然と人間との関りについて学ぶことに。
独立したラグジュアリーテントは快適そのもので、調度品によって古き良きアフリカンサファリのテイストを感じつつも、モダンコンテンポラリーと調和させた美しいインテリアが特徴。ここもまたオールインクルーシブで、夕刻のアペリティフからはじまる美味しい食事とワインを楽しませていただいた。
サファリを離れる朝は、最後のゲームドライブに興じつつ、ナイロビへのフライトが待つキンコーロックエアーストリップへ。いくつもの保護区とキャンプを巡った9日間の旅を終え、サファリを後にした。

予定通りサファリでの滞在を終えたあと、旅の締めくくりとして向かったのはインド洋に面したディアニ。ナイロビ・ウィルソン空港からサファリリンクに搭乗し、1時間30分でたどり着いた先は、ケニア屈指のリゾート地、ディアニビーチ。 土埃にまみれたサファリの後に見る青い海は、思いのほか新鮮で特別に感じられた。

滞在したのは、ビーチ沿いに建つアルファジャリ ヴィラ。ゲストが宿泊できるヴィラは3棟のみというプライベートヴィラで、今回の滞在は3ベッドルームのビーチヴィラだ。
ここもまた、24時間プライベートバトラーによるパーソナルなサービスと、オールインクルーシブが自慢で、11回のスパトリートメントも含まれる。食事は好きなメニューをスタッフと相談しながら決めるという徹底したフレキシビリティ。名ばかりのバトラーサービスが多い昨今、ここでは本物のサービスに出会った思いだ。ケニアに再訪した際にはもう一度泊まりたい素晴らしいヴィラだった。

モンバサからナイロビに戻って宿泊したのは、ヴィラ ローザ ケンピンスキー 。最後の夜は、鮨みつきで“おまかせに舌鼓を打ちながらケニアでの滞在を締めくくったのだった。

グレート・プレインズを巡る次なるサファリの旅は、ボツワナへと続く。

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