ジョーバーグにサクソンあり
初めて訪れる街では、最初に宿泊するホテルによってその街の、或いはその国の印象がインプットされる。
通い慣れた街であれば、新しいホテルを試すのも良いが、初めての街ではそうはいかない。
―再訪することになるのか否か―
都市においては最初のホテル選びが肝心だということを、旅の経験を重ねるごとに強く感じるようになった。
そういう意味では、00年代に初めて訪れた南アフリカ、ヨハネスブルグでのサクソンとの出会いは実に衝撃的だった。
当時の訪問の目的はサファリ。ヨハネスブルグでの滞在は避け、まっすぐサファリだけを目指そうとさえ思っていた矢先、現地パートナーの勧めで1泊だけ滞在することになったホテルがサクソン。良い意味で想像を大きく裏切られた。
ヨハネスブルグきっての高級住宅街、緑深い森の中に佇むサクソンは、まさしく隠れ家と呼ぶに相応しいホテル。
一見相反するゴージャスさとシンプルさが同居する妙は、サクソンマジックとも言うべき何とも居心地の良いホテルだ。
2010年からヴィラカテゴリーが加わったとのことで、その年の9月の訪問時にヴィラに滞在してみると、一層のプライベート感と上質のホスピタリティを感じることに。
以後、サファリに、ケープタウンにと南部アフリカを目指す度に必ず立ち寄るようになったお気に入りのホテルとなった。
この10年でサクソンの評判は瞬く間に世界を駆け巡り、今ではヨハネスブルグにおけるラグジュアリーホテルの代名詞としてすっかり定着したようである。
サクソンにまた戻って来ることができた。もはや、このホテルに滞在すること自体が南アフリカの目的の一つとも言える。
次回の滞在が今から待ち遠しい。
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