マイアミのサーフサイドに1930年代から続く社交クラブとして栄えた”ザ・サーフクラブ”が、2017年フォーシーズンズホテルとして現代に蘇った。その名もフォーシーズンズホテル アット ザ サーフクラブ。マイアミのノースビーチエリアに位置し、目前に広がるブルーオーシャンと白砂のビーチが眩しいくらいに美しい。熱帯庭園とパームツリーに囲まれた、9エーカーの広さを誇るプロジェクトは、リゾートホテルがひしめき合うマイアミでも楽園と呼ぶに相応しいラグジュアリーホテル。

”ザ・サーフクラブ”は、グレース・ケリーやフランク・シナトラ、ウィンストン・チャーチルといった著名人がメンバーとして名を連ねるオン・ザ・ビーチの会員制社交クラブで、メインロビーの壁に掛けられた歴代ゲストの写真や建物の様子を映したモノクロの写真から、当時の栄華をしのぶことができる。
建築界の巨匠リチャード・マイヤーは、築100年以上のヒストリカルなクラブハウスとビーチカバナはそのままレセプションとレストランそして一部をスィートルームとして残しつつ、クラブハウスを取り囲むように全面ガラス張りの近代的なビルディングを3棟建設し、77室のフォーシーズンズホテル、そしてレジデンスへと見事にトランスフォームさせた。モダン＆ミニマリズムをコンセプトに掲げた室内は、ベージュ色を基調とした自然素材を活かしたやわらかな雰囲気が漂う落ち着いたデザイン。