アマンジャンキーとして知られる３人のオーナーが2016年にオープンした「ヴィラマハビロン」は全14室、その全てはオーナー達が100年以上の歴史を持つヴィラをタイ各地より集め、移築したもの。
タイの伝統建築である木造の高床式ヴィラは、濃く深い色合いを持ち重厚感のある２階部分と、アンティーク家具やアート作品が配置された真っ白でスタイリッシュな地上階のリビングスペースに分かれている。
黒と白、ヴィンテージとモダンが絶妙なバランスで融合し、独特でどこか妖しさを感じさせる大人の空間を演出している。
タイの伝統を再現することにこだわった室内は、利便性を追求した造りではなく、また黒塗りのチークに最低限の灯りのために薄暗い印象を受けるが、寄木細工のような天井からやわらかく入り込む日の光や、ひとつ多く手間をかけて閉じる扉など、ゆったりと過ごす心のゆとりを与えてくれる。