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グラマラス チェンマイ
2018.06.15
DESTINATIONS, HOTELS, ASIA

グラマラス チェンマイ

WRITTEN BY MAMI.H

「北方の薔薇」と謳われ、悠久の歴史を今に伝える都、チェンマイ。その美しい古都に、熱烈なアマンジャンキーが個性的なヴィラを開いた。

チェンマイ中心部の城壁によって囲われた旧市街と呼ばれるエリアは、白亜の寺院や黄金に輝く仏塔が街並みを彩り、日曜の夜には大規模なマーケットが開かれ大変な活気に満ちる。

そんな賑わいを見せる旧市街から車で15分程度の住宅街に、身を隠すように佇んでいるのが「ヴィラマハビロン」である。

小さくホテル名が書かれた高く白い壁の向こうには、静寂に包まれた竹林の通路が続いていた。壁一枚隔てた向こうの雑然とした空気が一変、風まで涼しくなったように感じた。竹林の小道は花々が咲き誇る中庭へと続き、オーナーがタイ各地を巡って蒐集し移築したという、100年以上の歴史を持つアンティークヴィラが木々に溶け込むようにして建っている。

そして、オレンジやグリーンの屋根と濃茶に塗られたチーク材のコントラストが美しいランナースタイルの伝統家屋を、リゾートの心臓部にあたるブラックプールが鏡を張ったように写し出し、オーナー所蔵の美術品が独特のアクセントを添えている。

この妖しくも美しい不思議の世界に迷い込んだような酩酊感は、リゾートがひとつのアートとして存在していることを感じさせてくれた。

この非常に個性的でアーティスティックなヴィラで頂ける食事は、意外にもおかあさんの手料理をコンセプトとした「ママ・キュイジーヌ」。

母親が我が子の健康を願うように選び抜かれた食材は、タイのロイヤルプロジェクトのもの。観光客向けにアレンジされたものではなく、地域性を重視した味付けはさまざまなハーブとスパイスが香る、重層的で癖になる味わい。


そして、チェンマイの魅力のひとつとして土着の人々の人柄の良さが挙げられるが、現地スタッフのたおやかな接客が非常に心地よい。つかず離れずの距離感が絶妙で、スタッフのそっと湛えるような微笑はまさに微笑みの国タイの真骨頂といったところ。かつてアマンプリで働いていた経験のある女性が指導を行っていると聞き、納得した。

その土地の地域性や伝統を重んじた建築と心の通ったもてなし。確かにここはアマンを愛する人物が憧れを持って作り出したホテルなのだと感じた。
ヴィラマハビロンで過ごす時間は、歴史ある華やかな古都での滞在に相応しい、リゾートステイの新たな提案と言えるだろう。

もうひとつ、チェンマイのちょっとユニークなレストランでの体験をご紹介したい。

チェンマイ中心部から車で走ること1時間半、ジャングルのような山々に踏み入った奥地に、そのレストランはある。
Bad Boys Valley」のゲストはランチとディナーで一日一組ずつ、WEBサイトはなく、タイの人々の口コミだけで広まったレストランだ。

レストランと一口に言っても、敷地内にはオーナーが世界各地の骨董市で集めた品々が収蔵されたミュージアムがあり、フラミンゴや孔雀といった鳥たちが気ままに闊歩している。

食事をする部屋は天井まで届くほどの花々で埋め尽くされ、オーガニックの食材にこだわったタイ料理は創作的で見た目も美しく、基本的に皿に載っているものは花も含め全て食べられると言うから驚きだ。
観音像を愛し、日本に足繁く通っているオーナーとの会話を楽しみながら個性的な空間で食すタイ料理は、刺激的なエクスペリエンスになるだろう。

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