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旅の再開は、アマンプロから
2022.05.01
DESTINATIONS, HOTELS, ASIA, BEACH

旅の再開は、アマンプロから

WRITTEN BY HIROSHI.K

2022年3月中旬、ベストシーズンのアマンプロに居た。

ちょうど2年前にアルゼンチンから戻って以来、次の旅は一体いつで、どこへ向かうことになるのだろうと考えていたが、条件が整いつつ思いが叶うタイミングでの渡航となった。

マニラのアマンプロラウンジは、設えもサービスも以前のままで、ここにチェックインすれば半分リゾートに着いたような気分にな
いつもと違ったのは、
ドクターによるヘルスチェックを受けたことくらいだ。

19人乗りのゲスト専用機もいつものままで、1時間強のフライトでパマリカン島のランウェイに降り立った。
タラップを降りると、スタッフ総出でのウェルカムと冷たいおしぼりのサービス、そして荷物を持つことなく、そのままカートに乗り込みカシータに直行するチェックインプロセスもいつも通りだ。

今回の滞在は、2022年に出来たばかりのプライベートプール付きのビーチカシータだ。
カシータのテラスからはウッドデッキで繋がっているので、素足のまま直接プールへジャンプインできるのが嬉しい。
ジャングルツリーに囲まれているのでプライバシーは保たれつつも、プールに入りながら程よいアングルでビーチがのぞめるは何とも心憎い。
しかしプールが付いている以外、部屋の中も、正面に見えるマナモック島の景色も、穏やかさな海と白砂のビーチも、何もかもがよく記憶に馴染んでいるアマンプロそのもの。
当然の事と思いつつも、変わっていないことへの安心感と戻って来れたことへの幸福感を感じた初日の夕暮れ時だった。

荷ほどき早々、再会を果たしたGMのオーデリンの誘いで日本料理レストラン”NAMA”へと生まれ変わったラグーンクラブでの夕食へ。

たこ焼きならぬ牡蠣焼きから始まって、お刺身、茶碗蒸し、宮崎の郷土料理冷や汁と続き、メインは近江牛の炭火焼でデザートはメロンの白玉かき氷。
アマンプロに居ることを忘れてしまいそうなメニューの数々はちょっとしたサプライズで、アマネムで修行を積んだというシェフ、ロードによるおまかせメニューを楽しませてもらった。

この季節のビーチクラブサイドの海はとにかく穏やかだ。夜が明けて目前の青い海を目にすると、改めてアマンプロに来たことを実感する。
そして、
世界中のそれなりのビーチリゾートを見て来て改めて思うことは、アマンプロは世界最高のアイランドリゾートだということだ。
島では常に名前で呼ばれ、レストランでの食事の際に都度のサインは不要。
釣りに出かけて戻れば、釣れたかどうか、スパから戻ればトリートメントはどうだったかとスタッフに会う度に聞かれる。
今思えば、アマンマジックなる言葉が定着したのも、
アマンプロによるものだったと確信している。いつの間にか慣れてしまったアマンプロの施設やサービスだけど、初めて来た時には何もかもに驚いたものだ。

来年で30周年を迎えると聞き、もうそんなに経ったかと思い、ふとした思いで過去の滞在履歴を確認してもらった。履歴が残る2000年以降では、今回が7回目で、最後に来たのが2015年2月ということでちょうど7年ぶりということになる。到着日と出発日に加えて、それぞれ滞在したカシータの番号が記されていたので、それぞれ誰と来て、どんな滞在だったのか記憶を遡ってみたりした。
何かの雑誌でアマンプロの存在を知り、衝撃が走ったのを覚えていて、あれからもう30年かと思うと何とも感慨深い思いだった。2年間の”非日常”が、きっと普段と違う感覚にしてくれたのだろう。
今度は島のヒストリーが気になり、1993年の開業時からアマンプロに携わっている”パイオニア”に集まってもらって話を聞いた。ハウスキーパー、ガーデナー、船のキャプテン、キッチンスタッフ、16名在籍しているスタッフの中から7名のスタッフに会うことが出来た。

ヨット乗りで冒険家だった現所有者であるソリアーノ氏が、偶然通りかかったパマリカン島の魅力に惹かれて、当時の島の所有者だったエスパニョーラファミリーから譲り受けたのは1970年代前半の事だったと言う。
一部にココナッツプランテーションがあるだけのジャングルの無人島に、ソリアーノ氏が別荘としてのヴィラを建てたことから世話係としてのスタッフが住み始め、少しずつインフラを整えつつ、後にアマンの創業者であるゼッカ氏の目に留まることになり1993年に7番目のアマン、アマンプロとして誕生する事になった。
パマリカンの意味を尋ねたところ、当時からマナモック島の人が農作業の為に船で島を往来していたことから、現地の言葉で”行ったり来たり”という意味だということも教えてくれた。
名もなきジャングルの無人島が、半世紀の時を経て世界に名だたるリゾート、今のアマンプロに繋がっているというのは、何とも夢とロマンを感じさせてくれるストーリーだ。
海とビーチの美さは当時のままと言うが、この島が世界的なリゾートになるなんて誰も思わなかったそうだ。そんな彼ら彼女らが居なければ、今のアマンプロはなかったことを思えば有難い思いと共に、感謝の気持ちさえ湧いてくる。

滞在中は、サンセットの眺めを楽しむために毎夕ビーチクラブで過ごした。アマンプロファームジンで作ってもらったネグロニを楽しみつつ、過去の旅の記憶をたどり、未来の旅に思いを馳せるひととき。
今までこれほどまで時間というものを意識した旅はあっただろうか
失った時間は取り戻せないものの、
この先の時間と旅の経験は一層大事にしていこうと再確認した思いだ。
アマンプロではターンダウン時にはきまってギフトが添えられていて、最終日のギフトは、胸に名前の刺繍がほどこされたオリジナルのアマンジャンキーTシャツだった。

次に戻るのはいつのことで、どんな未来が待っているのか。スタッフ皆に再訪を約束しつつ島を離れたのだった。

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