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食べる喜びに満ちた街 サンセバスチャンを巡る
2023.02.22
FOOD, DESTINATIONS

食べる喜びに満ちた街 サンセバスチャンを巡る

WRITTEN BY Mika.K

ビスケー湾の真珠と称されるほど風光明媚な街、サンセバスチャンは、星付きレストランが密集する世界屈指のグルメの街として世界中の美食家たちを虜にしています。

スペイン北部のバスク地方に位置し、新鮮な食材と贅沢なピンチョスやタパスが堪能できるその地は、食文化や芸術、美しいビーチ、歴史と、とどまることを知らない数多くの魅力を秘めており、カンタブリア海沿岸に広がるグリーンスペインと呼ばれる地域の中でもひときわ美しい輝きを放つ街なのです。

 

この場所を訪れたなら、忘れてはならない名物といえば、ピンチョスやタパスです。
バルをはしごしながら、お店自慢の一品を食べ歩くのがバル巡りの楽しみ方。バルで料理を注文する際、小皿にフォークを添えて出されたものはタパス、爪楊枝や串に複数の食材が刺さったものであればピンチョスです。
バルを選ぶポイントは、地元のご年配の方達が集まっているかどうか!長年行きつけのバルは地元のファンが根付くほど美味しいんだとか。有名なバルオーナーの後をついて行き、入ったお店は隠れ家的で、味も絶品でした。

 

オススメのバルを少しだけご紹介。

①ガンバラGanbara
元祖ピンチョと言われるヒルダは、ガンバラ発祥だそうです。(青唐辛子のピクルス、アンチョビ、オリーブを串に刺したものです。)でも、オススメは、チャングロ(蟹)のタルト!

②Bar Martinez
ガンバラのオーナーも密かに通う名店。名物ココチャ(Kokotxa)というのはスペイン、特にバスク地方でよく食べられるタラやメルルーサの顎肉のこと。他にもズッキーニのタルトや、ピンチョスも美味しいお店です。

③Bar La Cepa
今回は残念ながら行く事ができませんでしたが、ここのあさりリゾットはガイドさんもオススメの一品。

他にも、各お店の名物をハシゴして楽しんでみてはいかがでしょうか。

カジュアルなバルだけではない、食の魅力。星付きレストランが密集する世界屈指の美食街は、世界的な大都市は例外として世界一かもしれません。
今回はミシュラン三つ星を獲得しているMartin Berasateguiへ。
サンセバスチャン市街から車で20分。扉を開けてダイニングに足を踏み入れると、窓の外にはのどかな景色が広がっていて、バスクの雰囲気を感じながら頂くお食事は、限りなく繊細で機微があり、日本人のリピーターが多いのも納得できます。
特に、スモークしたウナギの稚魚とフォアグラのミルフィーユは薄いキャラメリゼによって何とも深い味わいとなり、忘れがたい一品でした。
ソムリエが選択したポートワインとのペアリングが至福の時間を更に演出してくれました。

食に関するアクティビティの数も豊富で、料理教室やワイナリー・市場巡りなど様々な体験が待っています。
食事には、勿論地酒も必須ですよね。サンセバスチャンに訪れたなら、是非チャコリワインをお試しください。
今回はサンセバスチャンから車で20分程の港町「オリオ」にあり、D.O.ゲタリアの特徴である微発砲”チャコリ”を1種類だけ生産しているワイナリーkatxina txakolinaへ。
チャコリの一番の主要品種であるオンダラビ・ズリを100%使って醸造された白ワイン。74歳のお父様とご家族が経営するアットホームなワイナリーです。

バランスのとれたワインを作るために香り、酸味、炭酸量、全ての点において、品質にこだわりぬき醸造されています。
また、畑を一望できるレストランも併設。製造している“チャコリ カチニャ”を存分に味わっていただける、地元の新鮮な魚介料理、バスク特有の炭火焼きメニューなどが楽しめます。
眼下に見渡せるオリア川と豊かな緑の自然に囲まれたワイナリー、空の青さと光り輝く太陽を浴びた葡萄から作られるチャコリ。
時間を忘れ、何時間でも滞在できる素敵な場所へ訪れてみてはいかがでしょうか。

創造性、美、魅力、調和のおりなす楽園、サンセバスチャン
食やワインだけでなく、ラ·コンチャ遊歩道に沿って海沿いを散歩したり、サンイクリングをして過ごしたり、サンセバスチャンの風を感じながら、想いのままに時間を過ごすこともできます。

北スペインを代表する美しい街へ、今すぐ出かけませんか。