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Flying Over ビクトリアフォールズ!
2023.07.25
ACTIVITY, DISCOVERY

Flying Over ビクトリアフォールズ!

アフリカ大陸を訪れるトラベラーにとって、ビクトリアの滝はハイライトとなるであろう。
1855年にヨーロッパ人として初めて滝に到達した探検家デビッド・リビングストンが、母国イギリスの女王にちなんで命名し、やがて世紀を越えて現代の世界遺産に登録された世界三大瀑布の一つ。アフリカ大陸南部のジンバブエとザンビアの国境に沿って流れるザンベジ川中流部に位置し、幅約2キロ、最大落差108メートル、最大水量毎分5億リットルは、地球上最も大きな滝である。

ビクトリアの滝を訪れる際の玄関口となるのは、ジンバブエ側の町ビクトリアフォールズか、ザンビア側の町リビングストーン。今回は、南アフリカ共和国のヨハネスブルグからのフライトでビクトリアフォールズ空港に降り立った。
訪れたのは年間でも水量が多いとされる5月ということもあり、空港は滝から20キロ離れているにも関わらず、到着早々上空にもくもくと吹きあがる水煙をはっきりと確認することが出来た。音までは聞こえないものの、滝の迫力が間近に伝わってくるようだった。

車は水煙に近づくような形でビクトリアフォールズタウンまで向ったものの、滝を見ることなくザンベジ川流域のジャングルに沿って東に40分ほど走った。ここまで来るとビクトリアフォールズタウンの喧騒は遠く、周辺は緑と土に覆われたアフリカンサファリの世界。
やがて最初の目的地、マテツィ ビクトリアフォールズに到着した。ビクトリアの滝から40キロ上流、5,500ヘクタールの手つかずの自然が色濃く残るマテツィ・プライベート・ゲーム・リザーブ内に建つわずか19室のラグジュアリーサファリロッジである。
ビクトリアの滝を目指しつつも、野生動物の世界に浸ることができるロッジであり、サファリとザンベジ川、リラクゼーションとグルメの全てが揃った特別な空間と言えよう。

ザンベジ川の流れに寄り添うように川辺に沿って並ぶ独立したロッジは、プランジプールが付いたスイートタイプで、ベッドの上からでもザンベジ川の水面を眺めることができる。多種多様な野生動物が生息するプライベートゲームリザーブ内ということもあり、滞在中、巨大な象が幾度となく部屋のプールの水を飲みに来たのには驚かされた。
午前はサファリカーを駆ってゲームドライブ、午後は小型ボートに乗り換えてザンベジ川でのフィッシングを楽しみ、夕方はやはりザンベジ川でのサンセットクルーズを満喫。静寂の中、船上から地平線に沈み行く夕陽を眺めながらのひとときは、何度体験しても特別なものに思える。

マテツィ ビクトリアフォールズに滞在しつつ、ジンバブエ側のビクトリアフォールズ・ナショナルパークへと車で向かった。ビクトリアフォールズは、1930年代から観光地として発達してきた町で、メインストリートに沿って立ち並ぶカフェやレストランはすっかり賑わいを取り戻していた。
国立公園内は緑深いジャングルながら、遊歩道が整備された6つのパートに区分され、要所に設けられたビューポイントを自由に散策でき、さっそく耳をつんざく轟音と共に大水量が落下する迫力を間近で見ることが出来た。場所によっては水しぶきが霧雨となって虹がかかっていたり、更には傘なしでは居られない程の水しぶきがかかる場所など趣の異なる滝の様子を存分に体感した。

ビクトリアフォールズ・ナショナルパークで地上から滝を見学した後は、上空から全体を眺めるべく、ヘリコプターに搭乗することに。
向かった先は、ビクトリアフォールズの町はずれの丘にヘリパッドを持つザンベジヘリコプターカンパニー。簡単なブリーフィングを受けた後、30分間のクルージングへとテイクオフ。緩やかに上昇する機体は、500メートル上空まで到達すると、ザンベジ川の上流から滝壺の両岸のバトカ峡谷の風景、そして激しい激流を経てザンベジ川へと戻って再び流れ始める下流の風景を存分に楽しませてくれた。
地上からでは今一つ理解できなかった複雑な滝の形状も上空からだと手に取るように分かり、何と言っても360度地平線をのぞむ広大なアフリカ大陸のスケールの大きさを感じることができたのは貴重な経験となった。

マテツィ ビクトリアフォールズにてザンベジ川流域での非日常を満喫した後向かった先は、もう一つの滞在先であるザンビア側のホテル、ロイヤル リビングストーン ビクトリアフォールズ ザンビア ホテル バイ アナンタラ。
ビクトリアフォールズ橋が国境をまたいでいて、ジンバブエ側のイミグレーションで出国手続きを済ませて橋を渡り、ザンビア共和国側のイミグレーションで入国手続きをして入国。
ザンビア側に入って最初にあるホテルがロイヤル リビングストーン ビクトリアフォールズということもあり、イミグレーションからホテルエントランスまでは車でわずか数分。こちらもザンベジ川沿いのホテルながら、マテツィ ビクトリアフォールズのサファリロッジスタイルとは趣が大きく異なり、ビクトリア朝のエレガンスと植民地時代の伝統を再現した全173室のコロニアル様式の豪華ホテルだ。

モシ・オ・トゥニャ国立公園の内に位置し、滝までは至近距離ということもあって、ホテルからは上空に舞い上がる水煙と共に地響きのような轟音が確認できる。敷地内にはシマウマやキリンの姿も見ることが出来、目の前を悠然と流れるザンベジ川の流れと共にビクトリアフォールズに来た事を改めて実感させてくれるホテルだ。
そしてロイヤル リビングストーン ビクトリアフォールズならではの体験と言えるのが、ゲスト専用のプライベートエントランスから国立公園へ入ることが可能なこと。ホテル滞在中はビクトリアの滝へ何度でも無料でアクセス出来る。
ロイヤル リビングストーン ビクトリアフォールズ ザンビア ホテル バイ アナンタラに泊まれば、ビクトリアの滝を最も身近に感じ、その魅力を存分に堪能できるだろう。

更にザンビア側を訪れる時期によって楽しむ事ができる刺激的なアトラクションがもう一つある。デビルズプールと名付けられた滝が流れ落ちる場所にある天然のプールに入るというアクティビティだ。
水量の少ない時期(おおむね9月から12月まで)に限られ、事前予約が必要かつ水量と天気といった条件が満たされた場合にのみ開放される特別な場所。プールはリビングストーン島から西に50メートルほど離れていて、ボートで一旦リビングストーン島に上陸してからデビルズプールに向かう。条件次第では島から自力で泳いで渡る必要があるとのことで、スリリングな気分を味わうには持ってこいのアクティビティのようだ。

下流に連なるジグザグ状の険しい渓谷は、かつての滝があった跡らしく、長い歳月の間に川の浸食によって滝は少しずつ上流へと移動してきたとのこと。調査によれば現在のビクトリアの滝は8つ目ので、これも数万年後には姿を消し、上流に新たな滝が誕生するらしい。
とりわけ長く閉ざされたインターバルの後の旅だったこともあり、今回のビクトリアフォールズでの滞在は、ひときわロマンを感じる特別な時間となった。

 

 

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