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ウィンター ワンダー フィンランド
2019.05.21
ACTIVITY

ウィンター ワンダー フィンランド

ドッグスレッディング・アット・カミサック・ハスキー・ファーム

通常11月下旬から4月下旬の間楽しむことができる、フィンランド北部におけるメインアクティビティの一つが、ハスキー犬による犬ぞり体験だ。
サーリセルカ近郊にあるカミサック・ハスキー・ファームでは、100頭以上のシベリアハスキーがゲストを迎えてくれる。
積雪のある冬季の気温は、マイナス10度から20度程度。時にはマイナス30度を記録することもあるという極寒の中、犬ぞりを操りながら雪原と森の中を颯爽と駆け抜ける爽快なアクティビティ。
1つのそりを引っ張ってくれるのは4頭から5頭のシベリアンハスキーで、実際に走りだす前には、インストラクターによる基本動作の入念なレクチャーが行わる

そりの後部に立ち、ブレーキの掛け方や、体重移動によるコーナーの曲がり方を一通り習ったあと、スレッディングのコースへ。
針葉樹に覆われた森の中、そして遮るものがない広大な白銀の世界を、ハスキー犬との一体感を味わいながら走り抜けるのは何とも心地よく、特別な体験である。
通常のデイトリップは3時間程度で、ロッジでの宿泊やキャンプを組み合わせた1泊から3泊までのエクエクスカージョンも用意されていて、よりアドベンチャーな冬のラップランドを楽しみたいゲストにはお勧めのアクティビティである。
グローブやブーツ、スノージャケットといった防寒具一式も備えているので、予めの準備は不要。
パウダースノーでのドッグスレッディングを楽しむ為に是非とも訪れたい場所である。

オーロラハンティング・バイ・レインディアーズ 

夜のオーロラハンティングは、フィンランド滞在におけるウィンターアクティビティのハイライト。
オーロラ観測には、一般的に緯度が高ければ高いほど適しているという観点から、ロバニエミより北部のイヴァロ周辺での滞在がお勧めと言えるだろう。
フィンランドにおける北極圏の玄関口、イバロが位置する北緯68度36分はオーロラを見るには十分なロケーションだ。
イバロ空港から車でわずか20分のサーリセルカを起点とするトナカイのそりに乗ってのオーロラサファリは、冬のラップランドに来ていることを実感させてくれる最も優雅なアクティビティの一つ。

4月の出発時刻は夕食後の21時。基地となる町のオフィスで防寒具に着替えた後、車で15分ほど走った場所にある森のサテライト基地でトナカイと合流し、そりを装着していざ森の中へ出発。
そりに深く腰を下ろし、静寂の中聞こえてくるのは、トナカイとそりが雪を踏みしめる音だけ。空を眺めながらゆっくりゆっくり引かれながら森の深みに分け入る。
日没後も薄っすらと明るさが残る空は、やがて漆黒の闇へと変わり、どこからともなく、緑色に輝く光のカーテンが現れ、空一面を覆い尽くす。
ゆらゆらと不規則にうごめくオーロラは、まるで光をまとった龍が空を舞っているかのようで、感動的な瞬間だ。

途中、雪の中で火を起し、差し出された温かいブルーベリージュースで暖を取る。原住民であるサーミの専属ガイドによるもてなしと、オーロラ発生のメカニズムやサーミの歴史についての話が楽しめるのもプライベートツアーの醍醐味だ。
「太陽活動が活発なこと」「空に雲一つない快晴であること」「街明かりが届かない真っ暗闇であること」の3つがオーロラと出会う3つの条件と言う。いつどのタイミングでどの場所に出現するかは予測できず、10分程度で消えることもあれば、一晩中現れ続けることもあるという自然現象である。
まさしく、”運”が左右するだけあって肉眼で見れた時には感慨もひとしおだろう。
ヘルシンキから最寄りのイヴァロまでは空路で約2時間弱。オーロラサファリが目的であれば是非イヴァロまで足を伸ばしたい。
スノーモバイルでのオーロラ・ハンティングも人気ながら、自然の魅力とローカル感を満喫するにはトナカイと一緒にハンティングするのがお勧めだ。