ワイン サファリ
南アフリカの旅の醍醐味と言えば、何と言ってもゲームドライブ。
サビ・サンドやクルーガー辺りのオールインクルーシブロッジに泊まって、朝夕4WDを駆って野生動物を追いかける体験は正に非日常である。
そして、もう一つのハイライトは、都会にして自然が美しいケープタウンを訪れることではなかろうか。
世界的にも有名な南アフリカワインの名産地であるステレンボッシュは、ケープタウンから車で東に1時間走ったワインランドと呼ばれるエリアの中心の町。
1000M級の山々に囲まれた一面に広がる葡萄畑と、17世紀に建てられたケープ・ダッチ様式と呼ばれる、白壁と曲線が美しい歴史的建築物が点在する風景は何とも優美で、ワイン愛好家ならずとも訪れたい心休まる場所である。
そんなステレンボッシュの数あるワイナリーの中でも、とりわけ美しいコートヤードを持ち、上質なワインを作ることで有名なのがウォーター・フォード・エステート。
フランスに引けを取らない世界的なワインを作ることに情熱を注ぐケビン・アーノルドは、1998年からウォーター・フォードを率いる革新的なワインマスターである。
アイデアに満ちたケビンが考案したワイン サファリは、ワインテイスティングにゲームドライブの要素を取り入れた、ウォーター・フォードならではユニークなエクスペリエンスだ。
品種ごとに区画化された120ヘクタールもの広大な葡萄畑をサファリジープに乗って散策し、オークの木陰に作られたオープンテラスデッキでワインテイスティングを楽しむことができるプライベートアクティビティ。
スパークリングから始まり、シャルドネ、シラーズ、カベルネブレンド、そして南アフリカを代表するウォーター・フォード自慢のプレミアムワイン”ジャム”へと続く。
「見るだけではなく、自然が奏でる音と匂い、手の感触、そしてワインの味わいを五感の全てで感じて欲しい」とは、ケビンが語るウォーター・フォード流ワインの楽しみ方である。
その言葉通り、澄んだ青空の下でそよ風を感じながらのテイスティングは、何とも優雅で遊び心溢れたひとときである。
時にケビン自らハンドルを握り、ゲストにヴィンヤードを案内することも多いらしく、とりわけワインを嗜むゲストにとっては忘れがたい特別な体験となるに違いない。
ウォーター・フォード・エステートでは、ワイン以外のオリジナルプロダクツも充実していて、ワイナリーで作るチョコレートも人気。
サファリでアドベンチャー気分を味わった後、グルメフードと上質なローカルワインとを堪能しにステレンボッシュに滞在してみてはいかがだろうか。
そしてウォーター・フォードのワイン サファリを体験すれば、きっともう一つの南アフリカの魅力を知ることになるだろう。
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