magellan beyond immagination

CONTACT
野生との共存 ボツワナ サファリ
2024.12.28
DESTINATIONS, HOTELS, SAFARI

野生との共存 ボツワナ サファリ

WRITTEN BY NAOMI.T

202411月、ボツワナのオカバンゴデルダを目指してサファリの旅にでました。
世界遺産オカバンゴデルタは、多様な動物たちの楽園です。ゾウ、ライオン、ヒョウなどの大型哺乳類をはじめ、様々な鳥類や爬虫類が生息しています。
私自身は今回2回目のサファリ体験でした。以前体験したサファリは南アフリカで、その時にビッグファイブのうちヒョウだけに出会うことができず、次は絶対にヒョウに会いたいと意気込んで出発しました。

今回の滞在は、弊社が日本の総代理店エージェントとしてパートナーシップを締結しているグレートプレーンズ・コンザベーション。
ボツワナは、グレートプレーンズ・コンサベーションの代表的な活動拠点であり、ラグジュアリーなサファリと並行して、貴重な野生動物の保護に取り組んでいます。

グレートプレーンズ・コンザベーションのサファリは、単なる旅行ではなく、自然と野生動物との深いつながりを求める人々のための特別な体験であり、地球の未来を守るために不可欠な取り組みとなっています。滞在することが貢献につながっています。

サファリの歴史は、探検、狩猟、そして自然保護と大きく変遷してきました。現代のサファリは、自然と共存し、野生動物の保護に貢献する持続可能な観光として発展しています。
グレートプレーンズ・コンサベーションでは、ゲストは銃ではなく大きなカメラを持ち、野生動物との貴重な出会いを写真に収めるフォトシューティングサファリを楽しんでいます。自然保護と写真撮影を融合させた、未来につながるサファリのスタイルなのです。

全スイートには客室には、一眼レフカメラや望遠レンズなど、プロ仕様のカメラが無料で完備されています。経験豊富なガイドが、動物の生態や撮影のポイントを丁寧に教えてくれるので、初心者の方でも美しい写真を撮影できます。また、撮影したデータはUSBに保存され、思い出に持ち帰ることができます。

また高倍率の双眼鏡も完備されています。双眼鏡を覗くと、遠くの動物の表情や毛並みや肌質を細部まで観察でき、肉眼では捉えられない動物たちの息遣いまで感じることができました。

キャンプでは朝、夕12回のサファリを楽しみます。

まだ夜明け少し前の5時、ガイドが温かい飲み物を手に、毎朝起こしにきてくれました。鳥たちのさえずりや、遠くからカバのボンボンという低い鳴き声が聞こえています。身支度を整えてロビーへ向かうと、マフィンやフルーツが並べられた軽食が用意されており、好きなものを選び、ジープに乗り込みサファリへ出発します。しばらくすると、水平線から昇ってくる太陽が、サバンナを赤く染め上げ、雲一つない空に広がるグラデーションは、まさに自然が織りなす芸術作品のように美しく、感動の1日のスタートとなりました。

11月半ばのこの時期は雨季に入り掛けの時期でしたが、雨に当たることはほとんどなく、日によっては40度の灼熱の暑さの中のサファリとなりました。
ライオン、ゾウ、バブーンなど様々な動物の赤ちゃんが可愛らしく走り回っていました。その愛らしい姿はどれだけ眺めていても飽きることはありませんでした。また、アンテロープの仲間のリーチェのほとんどが妊娠している様子で、間もなくベビーシーズンを迎えるとのことでした。自然が育む生命の力強さを肌で感じ、忘れられない旅となりました。

この滞在でとくに記憶に残ったシーンをいくつかご紹介します。

夕焼けの中、ゾウの群れが川を渡る様子を見ました。夕焼けの色とゾウのシルエットが本当に美しくて、感動しました。

その後にはライオンが吠えながら川を渡る姿を見ることもできました。野生の王者の存在を力強く主張し、私の心を震わせました。ガイド曰く、ライオンが川を渡る姿を見られることはそうないと、ガイド自身も数回程度とのことで大変貴重な経験となりました。

また別の日の夕刻、サファリツアー中に、自然界の厳しさを目の当たりにする出来事がありました。
数頭のワイルドドッグが、リーチェの子供を狙い、激しい追跡を開始したのです。ガイドの「ハングオン!」という叫び声とともに、ジープは舗装されていないサバンナを猛スピードで駆け抜けます。普段のサファリの走行速度をはるかに超えるスピードに驚きながらも、ワイルドドッグとリーチェの命をかけたドラマに釘付けになりました。
間もなく、ワイルドドッグはリーチェの子供を捕らえ、仲間と食料を奪い合う光景が繰り広げられました。この瞬間、この広大なサバンナで繰り広げられる生命のドラマを実感し、自然界の摂理の厳しさを痛感したとともに、生きること、そして生命の尊さを実感しました。動物たちは、美しさだけでなく、生存競争の厳しさも教えてくれました。この経験を通して、人間が自然の一部であることも改めて認識し、自然との共存について深く考えるきっかけとなりました。

そして、私が今回目的にしていたヒョウはというと、ヒョウとの出会いを期待しつつ、サファリを続けていましたが、そう簡単にはみつかりません。
ガイドがヒョウのいる可能性が高いと判断した場所を何度も、粘り強く捜索しておりましましたが、今日も無理かと、あきらめかけたその時、木漏れ日の中、琥珀色の瞳がこちらを見つめていました。その瞬間、私は息を呑みました。ようやく出会えた喜びと、鋭いまなざしに心臓がバクバクと鳴り、時が止まったかのように感じました。
幸運は続き、その後も別のヒョウとの出会いが何度もありました。
特に印象的だったのは、木から降りてジープの真横を通過していったヒョウの姿です。その近さは1m未満!エレガントに歩く美しい姿をこんな近くで見られるとは、本当に幸運でした。また、気づかぬうちに私の乗ったジープの後をつけており、キャンプ地まで同行してくれたこともあり、キャンプのスタッフも突然の訪問に驚いていました。

広大な草原に囲まれたキャンプで、私は自然との一体感を深く感じました。様々な動物たちが自由に行き来する姿を見ていると、自分も自然の一部であることを実感します。
そして、ここに訪れることで、自然保護の活動に貢献し、この豊かな自然を守ることにつながるのだということを再認識しました。 

また、ボツワナの魅力はキャンプのスタッフ、ボツワナの人々の、心の温かさと陽気な笑顔です。彼らのユーモアあふれる会話や、心のこもったおもてなしに、滞在中ずっと笑顔が絶えませんでした。キャンプを離れる時には寂しさを感じました。ボツワナの人々の心からの歓迎と、この美しい自然の中で過ごした日々は、私の心に深く刻まれました。また、この地に戻り、再び温かい笑顔に包まれたいという気持ちが、私の心を満たしています。

RECOMMENDATIONS

2024.06.05
JOURNAL

ケニアのサファリとビーチリゾートへ

自然保護団体としてスタートしたグレート・プレインズ・コンサベーションは、環境に配慮した質の高い観光体験を提供し、自然保護を持続可能なものにすることを目的とした「コンサベーション・ツーリズム」という新たな概念を提唱している注目のサファリキャンプだ。

→READ MORE