世界一に輝いた魅惑の楽園
バリ島デンパサールから空路で約1時間。スンバ島の素朴さが漂う小さな空港タンボラカを出発し、のどかな田園風景や高床式の民家を車窓から眺めつつ、舗装されていない山道をジープで走ること1時間半。
目前に広がる海岸線を見渡す絶景の地に、トラベル&レジャー誌における「Best Hotel in the World 」カテゴリーで2016年、2017年と2年連続で世界一に選ばれたニヒ スンバ アイランド(ニヒワトゥ)がある。
美しいビーチはサーファーが集い楽しむ場所としても有名だ。世界中のサーファーが切望する波“Occy Left”は、は伝説のオーストラリア人サーファー、マーク・オクルーポの名にちなんでと名付けられたと言う。
何故こんにも辺鄙な秘境とも言える場所に、こんなに素敵なリゾートができたのか。オープンして間もない独立系の隠れ家リゾートにしては、そのクオリティの高さに驚かされる。
250ヘクタールもの広大な敷地に建つゲストヴィラは33室。それぞれ広さと趣向の異なるヴィラの中でも、私のおススメは「MARANGGA」。
ベッドに横たわると、目前に青く輝くインフィニティプールと、その先に広がるニヒビーチのコントラストが寛ぎの空間を演出。
ベッドルームから外に出て、細い小道を降りていくと、そこは2人だけのプライベートデイベッド。シャンパンを片手に眺めるサンセットは、旅の最高の思い出になることだろう。
「MARANGGA」以外にも、独創性とバラエティに富んだヴィラのスタイルは、例えリピーターのゲストであっても飽きさせることはないだろう。
宿泊は3泊からの滞在が可能で、食事が全て含まれるオールインクルーシブ。
もし日本食が恋しくなったら、有料ではあるが「KABOKU」で、お寿司や懐石を食べることができる。
24時間のバトラーサービスがつき、ほとんどが地元スンバ出身というスタッフのホスピタリティの高さに、また心が癒される。
滞在中は、バリのサーファーチャンピオンが指導するというサーフィンレッスンは勿論、スポーツフィッシングや、滝や伝統的な村を巡るトレッキング、カワノカ川のSUPによる川下りといったバラエティに富んだ上質なアクティビティの数々を楽しむことができる。
中でも面白い体験としては、海で泳ぐ馬に乗って遊ぶ乗馬や、海に向かって打ちっぱなしをするゴルフだ。ゴルフボールは魚の餌になるよう、環境にも拘った工夫が、また素晴らしい。
世界一に選ばれた理由には、素晴らしいホテルの魅力もあるが、島の教育や発展を促すローカルコミュニティへの支援として、スンバファンデーションと呼ばれる、貧困へのプログラムを行うなど、文化的に近寄った慈善事業を行なっているからなのかもしれない。
秘境という場所で、空間、体験、そして慈善事業と今までにない旅を求めているお客様達には、是非一度滞在して頂きたい隠れ家ホテルである。
RECOMMENDATIONS
アジアの最新ハイダウェイ、ニヒ スンバ へ
「ニヒワトゥへはもう行った?」ここ数年、ラグジュアリーリゾートにめざとい海外の仲間の間で交わされていた言葉である。ニヒ スンバへの旅は、2017年のスタートを飾るに相応しいものとなった。